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「疲れたでしょ?運転代わる?」
「ありがとう」
友人や恋人とドライブをするとありがちな会話ですね。
でも、そのクルマがカーリースのリース車両だったらどうでしょうか?
契約者以外の人が運転しても大丈夫なのでしょうか?
カーリース車両の「所有者」と「使用者」
最初にカーリースと契約者の関係について確認をしましょう。
カーリース会社はカーリースの申し込みを受けると審査を行います。そして審査の通過を確認すると契約者と本契約を結び、そのタイミングで新車を自動車販売会社に発注をして、後日納車される車を契約者に貸し出しします。
つまり、カーリースではカーリース会社が契約者に代わって新車を購入して、契約者に決められた期間貸し出すサービスです。
そのためカーリース会社と契約者とリース車両の関係は、カーリース会社が車の「所有者」であり、契約者は「使用者」となります。
この関係はリース車両の車検証にも記載されているので確認出来ます。
余談ですが、乗っているクルマがカーリースの車であると確認できるのは車検証のみで、外観や車内を見回してもカーリース車両であると見分けることの出来るポイントはありません。
意外かも知れませんがカーリースはレンタカーやカーシェアリングの車のようにナンバーが「わ」や「れ」では無く購入した車と同じ普通のナンバーです。また納車される時も自動車販売会社(カーディーラー)から新車が届くことが普通ですので、ステッカーが貼ってあったとしてもリース会社のものではなくカーディーラーのものですので、自分から言わない限りはカーリースであることは誰にも分かりません。
契約者と使用者が違う人でもいいの?
カーリースでは契約者がリース車両の「使用者=運転する人」が基本になるのですが、カーリースを申し込む契約者とリース車両をメインで運転する「使用者」が違っていてもよいのかを確認しましょう。
答えは各社の「良くある質問」などで見つけることが出来ます。
Q:契約者と使用者が異なってもいいのでしょうか?
A:ご契約者=使用者である必要があります。ご契約者と使用者が異なる場合はご相談ください。
やはり基本的には契約者が使用者になる必要があるようですが、相談することも可能なようですね。
Q:子供の車をニコノリで用意したい。
A:契約する車両をメインで運転される方にご契約いただいておりますのでお子様の名義でご契約となります。
出展:定額ニコノリパック
こちらには使用者や契約者の文字はありませんがメインで運転する子供(=使用者)にあわせて契約者もお子様の名前にしなくては申し込みが出来ないということですね。
このようにご相談が可能なケースがありますが、基本的には契約者=使用者となるのがルールとなっています。
専業主婦や学生、無職の人が申し込むときは?
契約者=使用者(メインで運転する人)であるルールは分かりましたが、それでは申し込む人が専業主婦や大学生であったり、現在無職であるような安定した収入が無いような方である場合はどうなのでしょうか?
じつはそのような場合にも例外は無く、例えば専業主婦の奥様がご自分で乗るクルマをカーリースする場合も契約者はご主人ではなく奥様が契約者となり、ご主人が連帯保証人となることが一般的です。
あくまでも契約者=使用者(メインで運転する人)となります。
契約者以外が運転してもいいの?
それでは冒頭の会話のような契約者以外が運転するケースではどのようなルールになっているのでしょうか?
じつは、これにはカーリース会社によって違いがありますので注意が必要です。
Q:契約者以外は運転してはいけないでしょうか?
A:契約者様以外の運転も可能でございます。ご自身で購入された場合と同様にお使いいただけます。
これをみれば友達や彼氏、彼女に運転を代わってもらっても大丈夫そうですね。
しかし、
Q:契約者以外も運転しても大丈夫でしょうか
A:運転は生計を一とする家族のみとさせていただいております。その際に任意保険の加入内容にもご留意いただくことをおすすめいたします。
このようなルールになっていることもありますので注意が必要です。
じつはこの定額カルモくんのようなルールはかなり珍しいケースで、一般的なカーリースの多くはリース期間中車の使用は購入したのと同様に自由に使えるようになっていますので誰が運転をしても問題になることはありません。
しかし、いくら自由に誰に運転させて良いといってもここで安心するのは早すぎます。
自動車保険(任意保険)に注意
ほとんどのカーリースは契約者以外が運転しても問題が無いことが分かり一安心ですが、じつは車に乗る上で1番大事とも言える部分のチェックがまだ済んでいません。
それは自動車保険(任意保険)についてのことです。
カーリースでは一般的に月々支払う基本料金の中に車検の度に更新する「自賠責保険料」も含まれています。
意外と高額な自賠責保険が含まれているということは車検の度に自賠責保険料金を用意しなくてもよいので車検時の負担が少なくなるメリットがありますが、万が一事故の加害者となってしまった場合に自賠責保険の対象となるのは被害者の身体に対してのみで、被害車両の修理費や、加害者側の治療費や車の修理費は対象になりませんので、絶対に自動車保険の加入が必要です。
自動車保険は車の「所有者」が申し込みを行いますが、カーリースの車両の場合は「使用者」が所有者と見なされ、申し込みを行うことが出来ます。
前述の通り、カーリースは契約者と実際の使用者を違う人にすることも不可能ではありませんが自動車保険の申し込みにあたっては契約者ではなく実際にクルマをメインで運転する使用者を申告しなければなりません。
自動車保険では年齢などによって保険料が大きく変化します。そのため実際には子供がメインで乗る車の保険を親の名前で加入するなど事実と異なる申告をした場合は保険の補償を受けられなくなることもありますので十分に注意が必要です。
また使用者以外が運転をする場合は自動車保険に設定した年齢制限でカバーされているかも確認しておく必要があります。
契約者以外が運転する時の注意点
カーリースはクルマを購入して乗る場合に比べてほんの少し注意しておいた方がよいポイントがあります。
契約者本人は理解していても他の人がハンドルを握る場合は注意してもらうように伝えましょう。
クルマを丁寧に扱う
カーリースは5年や7年などの契約期間が満了になるとリース会社にクルマを返却するのが一般的です。※クルマがもらえる会社もあります。
その返却時に車の状態が悪い、痛みが多いなどの判断がされると「清算」が必要になってしまいうこともあります。
これは普通に乗っていれば請求されるようなことは滅多にありませんので神経質になる必要はないのですが、なるべく丁寧にクルマを運転することを心がける必要があります。
そのことを友人や彼女、彼氏が運転する時に伝えておく必要があります。
誰もが自分でお金を支払って手に入れたもの以外は無意識に乱暴に扱う傾向がありますので(笑)丁寧に運転してもらうようにお願いしましょう。
走行距離を意識する
走行距離の多さによってクルマは価値を大きく下げてしまいますので、カーリース各社では車の価値を一定水準以上に保つためにリース期間中の走行距離の上限を設定しています。
その上限はリース会社によって短いものでは月間500キロから、多いものでは月間2,000キロという上限がありますので、ご自分の利用スタイルに合わせたカーリースを選ぶことが大切ですが、リース車両を友人などに貸すことがあれば、上限が決められていることを伝える必要があります。
特に免許を取り立ての人なら、意味も無くクルマを走らせたいものですからね。
クルマがもらえるカーリースーなら心配なし?
上記のようなリース終了後の「清算」が必要になるリスクも走行距離の問題もリース終了後にクルマがもらえるカーリースであれば関係が無くなります。
リース期間満了後はクルマを返さずにそのまま自分の物(名義)になるタイプのカーリースです。
細かなことを気にせずに制限しで、購入した車のように扱えるのがメリットです。
まとめ
今回の内容をもう一度確認しておきましょう。
- カーリース会社が車の「所有者」で契約者が「使用者」
- 契約者が使用者であるのが基本ルール
- 契約者以外の運転はOKだが例外もあり
- 自動車保険の加入と正確な申告が必要
- 自動車保険が運転する人全てをカバーしているか?
- カーリース車両なので丁寧に運転すこと伝える
- カーリース車両なので走行距離制限の事を伝える
このようなことをチェックしておけば彼女、彼氏や友人とのドライブもカーリースの車で心配なく楽しめます。
最後までお読みいただきありがとうございます。