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自分専用の車を持つには2つの方法があります。
- 車を買う:現金またはローン
- 車を借りる:カーリース
では、実際にこの両者ではどちらが安く車を所有できるのでしょうか?
「車は購入派」の方でも気になりますよね。
そこで両者を料金シミュレーションして必要な費用を比較してみましょう。
ローン対カーリースの費用をシミュレーション
ローンでの購入とカーリースとの比較を早速始めてみましょう。
比較する車は1番売れている軽自動車の
ホンダ「N-BOX」です。
■グレード:G・L Honda SENSING
■状態:新車
ホンダN-BOXのローン購入費用をシミュレーション
ホンダの公式サイトのN-BOXのページからセルフ見積をすれば簡単に総額を見ることが出来ます。
最初に新車の見積ですが、オプションは無しの本体のみでは以下のような見積りになります。
車両本体 | 1,499,040円 |
自動車税(5月登録) | 0円 |
自動車取得税 | 18,700円 |
自動車重量税 | 5,600円 |
自賠責保険料37ヶ月 | 35,610円 |
手続代行費用 | 46,440円 |
預かり法定費用 | 6,000円 |
リサイクル法関連費用 | 8,400円 |
合 計 | 1,619,790円 |
購入金額の合計は1,619,790円になりました。
そしてローンでの購入ですが、実際には購入価格に対して20~30%ほどの頭金を支払いますがカーリースと合わせるために、端数を引いてローン支払いとします。
■見積金額1,619,790円
■頭金:19,790円
■ローン借入額:1,600,000円
■金利:6%
◆シミュレーション結果◆
- 通常月お支払い額:30,932円×59回
- ローン支払い合計:1,855,916円
■支払い総額:1,855,916円+19,790円=1,875,706円
5年間のローンを組んでN-BOXを購入するとローン金利を含めた総額は1,875,706円となりました。
カーリースの費用をシミュレーション
続いてはカーリースでの費用をシミュレーションをしてみましょう。
今回選んだのはオリックス自動車のオリックスカーリースです。
オリックスカーリースは国内最大のカーリース会社で個人向け法人向け共に人気のカーリースです。
上記のローンと同様の期間で費用をシミュレーションしてみました。
オリックスカーリースでは契約期間を5年、7年、9年の3つから選べるのですが、当然ローンと同様の5年で計算してみました。
その結果、月々31,860円税込の支払いとなりましたので、5年間の支払い合計は
31,860円×60回=1,911,600円
総額は1,911,600円となりました。
えっ?どなたか「高い!」と言いましたか?
確かに、ローンで購入した場合の合計は1,875,706円でしたから、
差額は35,894円もありますね。
確かにここだけ比べるとカーリースは高いように見えるかも知れませんが、じつはカーリースの料金には車体以外にも、多くのものが含まれているのです。
- 自動車税:毎年支払い
- 自賠責保険料:車検時に支払い
- 自動車重量税:車検時に支払い
一般的なカーリースでは上記の料金まで月々の支払いの中に含まれているのです。
軽自動車のホンダN-BOXでは軽自動車税が毎年10,800円ですので5年間では
10,800円×5=54,000円となります。
さらに、新車から3年を経過すると車検を迎えるのですが、オリックスカーリースでは車検時に支払う上記の自賠責保険料と重量税以外にも車検無料クーポンがもらえるために車検費用をカバーしてくれます。
その費用は
自賠責保険料 | 25,070円 |
重量税 | 6,600円 |
印紙代 | 1,100円 |
点検整備料金 | 約40,000円 |
合 計 | 72,770円 |
オリックスカーリースでは車検時に必要な上記費用も含まれ、支払いは不要ですので急な出費が無いのがメリットになります。
しかし、ローンで購入した場合は車体以外は含まれませんので車検費用を別途支払う必要があります。
オリックスカーリース公式サイトより
オリックスカーリースではこれだけではなくさらにオイル交換の無料クーポンも含まれ、交換サイクルは半年に一度交換が可能な期間分のクーポンが付属します。加えて1年に1度のサイクルでオイルエレメントの交換まで含まれますので維持費が安くなるのも特徴です。
5年分ではオイル交換代金はオイルエレメント交換も含めた平均が1回6,000円として、半年ごとに5年で9回交換すれば、
6,000円×9回=45,000円 となります。
車検無料クーポンには点検整備料金以外にも以下のようなものが無料交換の対象となっています。
- 基本点検整備費用(総合検査料・代行料・印紙代)
- エンジンオイル・オイルエレメント交換
- タイヤローテーション:2,000円
- バッテリー液・ウォッシャー液補充:1,000円
- ブレーキオイル交換:10,000円
- ロングライフクーラント交換:8,000円
この中で車検費用の中に加えていなかったタイヤローテーション、バッテリー液・ウォッシャー液補充、ブレーキオイル交換、ロングライフクーラント交換の合計はおおよそ21,000円になります。
以上ようなカーリース(オリックスカーリース)に含まれて、ローンで購入した場合のは別途支払わなければならない項目を合計すると
54,000円+72,770円+45,000円+21,000円=192,770円
となります。
これをローンで購入した場合の総額に加算すると
1,875,706円+192,770円=2,068,476円
カーリースの総額は1,911,600円でしたので、
ローンで車を購入したほうが156,876円も高くついてしまいます。
ローンでの購入の場合はローンの支払いと同時に、車検やオイル交換のたびにも支払いをしなければならないのに、さらに支払い総額は高くついてしまうのです。
カーリースはローンよりも安く乗れるのはなぜ?
カーリースは実際にローンで購入して乗るよりもかなりお安く新車に乗れることが分かりました。
なぜ安く乗れるのかはカーリースの仕組みをざっくり理解するだけで分かります。
カーリース会社はリース料金を決める前にリースが終了した時の下取り価格(残価)を予測して、あらかじめ残価を引いてからリース料金を決めていきます。
このため、カーリースの契約者が支払うのは残価を引いた残りを分割して支払えばよいのです。
しかし、ローンで車を購入した場合は車1台丸ごとの購入価格すべてをローンで支払うことになりますので、支払総額はカーリースよりも当然高くなってしまいます。
たとえば180万円の新車をカーリースで乗るとして、リース会社がリース終了後の残価が50万円であると決めた場合はカーリースの契約者は130万円のみを分割で支払えば良いのですが、ローンで購入する場合は180万円を丸々支払わなければなりません。
カーリースとローンではこのような仕組みの違いがあるために、カーリースが車体以外に車に乗る上で必要な費用を含めてもローンよりも支払い総額が安くなるのです。
カーリースの車は自分のものにならない?
カーリースは良いことばかりではなく注意が必要なポイントもあります。
カーリース=車を借りることですので、一般的なカーリースではリースが終了すると車を返却しなければなりません。
つまり、自分の物にならないわけです。
それに対してローンは車を購入していますのでローンが終了すると自分の物になるのが大きな違いです。
カーリースの利用者の大多数はリース終了後に新しい新車を契約して乗り換えています。月々定額料金で新車を乗り継いで行きたい方にはカーリースのシステムはとてもおすすめ出来るのですが、自分の物にして長く乗りたいような方には一般的なカーリース向いていません。※車がもらえるカーリースもあります。
またカーリースでは最初にリース料金を決める前に「残価」を設定していますが、カーリースは契約期間が終了した時点でカーリース会社が査定を行い、「残価」よりも査定額が下回っていないかをチェックします。
このときクルマの状態が悪いと清算が必要になることもありますのでリース期間中はクルマを乱暴にあつかわないように注意する必要があります。
またカーリースではリース期間中のクルマの走行距離に制限を設けています。これは走り過ぎによってクルマの価値を下げてしまうのを防ぐためで、超過した場合は違約金として清算する必要があります。この走行距離の制限は月あたり1,000キロ~2,000キロと普通であれば十分な距離なのですが、それ以上に走りそうな方は申込み時に距離の確認を注意して行う必要があります。
クルマがもらえるカーリースもある?!
カーリースは上記のようなデメリットと呼ばれるところがあるために利用を避ける方も多かったのですが、近頃はリース終了後に「車がもらえるカーリース」が登場して、カーリースの利用者が急増する理由の一つになっています。
上記のオリックスカーリースでは5年契約では対象になりませんが7年と9年契約ではリース終了後には車がもらえます。
クルマがもらえることにより以下のデメリットが解決しています。
- カーリースは自分のもにならない⇒もらえます
- カーリース終了後に清算の恐怖⇒自分の車なので清算不要
- 走行距離請願がある⇒自分の車なので無制限で走り放題
カーリースならではの頭金なしで新車に定額で乗れるメリットとローンでの購入のように最後は自分の物にして長く乗りたい方には車がもらえるカーリースはおすすめです。
≫ 参考:クルマがもらえるカーリース3社を徹底比較!人気の軽自動車はいくら?
まとめ
カーリースとローン購入の比較、いかがでしたでしょうか?
お互いにメリットとデメリットが存在しますので、ご自分に合った車の所有方法で選んでみてください。
安さではカーリースなのですが、一般的なカーリースでは車が自分の所有にならないためにデメリットと感じる方もいます。その場合は車がもらえるタイプのカーリースがおすすめです。
また、最新の安全装備がセットされた新型車を乗り継いで行きたい方にはカーリースはベストな車の乗り方だと思います。
カーリースを利用する場合は各社でそれぞれ特徴がありますのであなたに最適なカーリースを探してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。