【カーリースの裏技】人気車が絶対お得で不人気車は損をする仕組み?

カーリース

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家電製品でも自動車でも人気で売れている商品を選んでおけば間違いないというのは事実です。
でも自動車は人気のある車種なら新車はの値引きは期待できません。
値引きをしなくてもご指名でどんどん売れますからね。

また中古車も人気車種はなかなか値落ちすることなく、新車と変わらない値段で販売されているのはご存知かもしれません。

たとえば、スズキの人気車種である2018年発売の新型ジムニーは発売から2年を経過するというのに、今でも納車まで1年以上掛かると言われており、それを反映して中古車が新車価格より高い「プレミア価格」で販売されています。

それとは反対に、自動車を購入するときは「不人気」車を狙い大幅値引きで新車を購入したり、新車同様の中古車を格安で購入することも可能です。

スマホやエアコンなどの「旧モデル」を格安で購入したことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

人気モデルや最新の製品にこだわりがあるのでなければ、このように型落ちモデルや旧製品となったモデル、そして不人気製品を購入することも賢い購入方法の定番となっています。

しかし、このような常識がカーリースには当てはまらないことをご存じでしょうか?
この記事のタイトルの通り、カーリースでは人気モデルの方がお得で、不人気車は損をしてしまう可能性が高いのです・・・

この記事でわかること

  1. なぜ人気車種がお得なのか~カーリースの仕組み
  2. 実例として料金を比較

 

なぜ人気車種がお得なのか?~カーリースの仕組み

 

新車や中古車を購入する場合と違ってカーリースでは人気車種の方がお得になる傾向があります。

その理由はカーリースの「仕組み」が分かれば納得するはずです。

カーリースでは利用者が支払うリース料金を決めるときは、まず最初にカーリースの契約期間が満了となる時に貸し出した車の査定額がいくらになるのかを予測して金額を決定します。

この予想された金額を「残価」と呼んでいます。※過去のデータなどを参考に決定します。

そして残価が決まったら、車両価格からあらかじめ残価を値引きした金額をもとに月々の支払金額などが決められるのです。

例えば車両価格200万円のクルマをカーリースで5年間利用する場合では、リース会社が5年後のクルマの査定額(=残価)が50万円であると予測すれば

車両価格200万円ー残価50万円=150万円となり、150万円をベースに料金を決めていきます。

5年契約では60回の支払回数ですので

150万円÷60回=2万5千円が月々の支払額になります。※実際には税金や手数料などが加算されてから分割されます。

ざっくりですが、カーリースの料金の仕組みはこのようになっています。

カーリースはこのように「残価」を値引きした残りの金額を支払えばよいため、クルマの購入額の全額を分割して支払う「ローン支払い」などよりも支払総額が安くなるというメリットも持っています。

 

このカーリースの仕組みでは「残価」の金額が高いほど残りの金額が少なくなるため、自動的に月々の支払額が安くなることがお分かりいただけると思います。

上記のケースで残価が80万円となれば

車両価格200万円ー残価80万円=120万円

120万円ー60回=2万円と月額が安くなります。

 

その残価は決められた契約期間中に普通に車を利用すれば査定額は○○円と予測して決められるのですが、その予測の材料となる大事な要素が「クルマの人気」という要素なのです。

リース期間が満了するときでも高い人気を維持していると考えられる車は残価(査定額)も高額になります。

その反対に貸し出す時点で人気があっても、人気は長く続かないと考えられる車の残価を高く設定することはありません。

 

このようにカーリースでは料金の設定に「残価」が強い影響を与えますので、クルマを購入する場合とは逆に人気車種を選ぶことが安く利用するコツになります。

特に世界中で定番人気となっている車種はリース期間終了後に中古車として販売する場合でも年式による値落ちが少なく高額で販売できるために、新車をカーリースで利用する場合でも残価設定が高額で、思いのほか安い料金で高額な車種を利用できる可能性が高くなります。

 

実例として料金を比較

それでは実際に人気車種がどのくらいお得であるのか比較してみましょう。

今回は契約期間の変化による料金の違いも比較したかったため契約期間が1年から最長11年まで1年刻みで契約可能な「お得にマイカー 定額カルモくん」の公式サイトのカーリース料金シミュレーターを利用して金額を調査しました。

 

トヨタ ランドクルーザープラド vs マツダCX-8

トヨタのランドクルーザーシリーズは世界中で人気のSUVですので残価設定は他の国産車と比較しても飛び抜けて高額です。

比較するのは同じSUVのマツダCX-8で車両価格が同じくらいのグレードにしました。

  • マツダCX-8 25S PROACTIVE 4WD: 車両本体価格¥3,643,200
  • ランドクルーザープラドTX 2.7L ガソリン (5人乗り): 車両本体価格¥3,603,600

車両価格はほとんど一緒ですね。

ところが毎月の支払額はこんなに違いがあります!

 ランドクルーザープラドCX-8
1年57,530円146,960円
2年54,780円100,100円
3年52,250円82,500円
4年51,700円74,030円
5年49,720円67,320円
6年50,490円64,790円
7年49,720円61,710円
8年57,200円57,640円
9年52,360円52,580円
10年49,610円49,610円
11年46,860円46,860円

ご覧の通り11年と10年は偶然にも同じ料金ですが7年契約から1年契約まで圧倒的にランドクルーザープラドの料金が安くなっています。

これを見てマツダCX-8が高いと思いがちですが、実はそうではなくランドクルーザープラドの料金が異常といってよいと思います。

マツダCX-8

1年契約と11年契約が1万円少々しか違わないなんてことは他車ではほとんどありません。※ランドクルーザーも同様に金額に変化が少ないです。

11年くらいの期間ではほとんど値落ちのないくらい人気のランドクルーザープラドは1年~3年くらいの期間であればコンパクトカーや軽自動車と同等か安い料金で新車を利用できます。

実はこの金額は料金シミュレーターのプログラミングの間違いでは?と思って問い合わせをしたことがあるのですが、間違いなくこの料金でランドクルーザープラドが利用できるという回答をいただいています。

やはり世界中で人気のランドクルーザープラドですので、残価設定も超高額のようで、お得に乗ることが可能です。

スズキ スペーシアギア vs マツダフレアワゴンタフスタイル

スズキ スペーシアギア

マツダ フレアワゴンタフスタイルって何?と思うかもしれませんが、スズキのスペーシアギアのOEMモデルです。同じ車です。

ここでは元となるモデルとOEMモデルとで料金の違いを比較してみます。

スズキのスペーシアギアはムロツヨシさん出演のテレビCMがバンバン放送されていましたので知名度と人気は抜群のSUV風味の軽スーパーハイトワゴンですね。

しかし、上記の通りマツダフレアワゴンタフスタイルは積極的な宣伝は(わたしの知る限りは)行っていませんので知名度はあまりなく人気はスズキ スペーシアギアの方が上のはずです。

フレアワゴンタフスタイル

比較するのは以下の通りです。

  • スズキ スペーシアギア HYBRID XZ ¥1,644,500-
  • マツダ フレアワゴンタフスタイル¥1,666,500-

両車は全く同じ装備のクルマでスズキでは追加料金が必要となるボディカラーがマツダでは標準である分、金額が2万円違っています。

 

 スペーシアギアフレアワゴンタフスタイル
1年90,970円112,090円
2年55,110円65,560円
3年43,120円49,170円
4年36,630円41,140円
5年32,230円35,860円
6年29,920円31,900円
7年27,610円28,160円
8年25,190円25,740円
9年23,210円23,760円
10年21,890円22,440円
11年20,570円21,010円

ご覧の通り、中身は全く同じ車でも月々のカーリース料金で違いがあることがわかりますね。

例えば5年契約では月々の支払額の差額は3,630円ですが3年間では36回の支払いですので、

3,630円×36回=130,680円

13万円以上も支払いに差が出てきてしまうのです。

車両価格は実質的に一緒ですから、知名度の違いで残価設定の違いが生まれ、支払額にこれだけ差が出るということになります。

 

残価設定を悪用するケースも?

今回の説明の通り、カーリースでは残価設定によって支払額が変化することがお分かりいただけたと思います。

しかし、これを悪用してしまうケースもあるので注意をしなければなりません。

例えば200万円のクルマのカーリースで契約満了の5年後の残価が実際には50万円なのに80万円であると設定すれば月々の支払額は安くなります。

残価が50万円であれば残りの150万円を60回で分割しますので月々2万5千円の支払いになります。

残価を偽り80万とすれば残りの120万円を60回で分割すると月々2万円と5千円安くなりますので利用者に魅力的です。

同じ車であれば月々5千円安い方のカーリースで契約する方が多いはずです。

そして契約期間が満了すれば車を返却するのですが、返却された車には50万円の価値しかありませんので残価を80万円と偽ったカーリースではここで30万円の差額を清算金として請求するのです。

古い手口ですので現在はほとんどありませんが、そのようなカーリース会社が全くないとは言えません。※実際にあります。

今回の比較で紹介した定額カルモくんのような大手カーリースではそのようなことはありませんが、カーリース会社を選ぶときには同じ条件の車で同じ契約期間で料金を比較して「相場」を知っておくことも大切です。

 

まとめ

カーリースには残価というものがあるため、人気のある車種(=リース終了後も高く売れる車種)を選べばトータルでかなりお得にカーリースが利用できることを説明させていただきました。

そのため車種にこだわりがなければ同タイプの車種の料金を今回利用したカーリース料金シミュレーターでじっくり比較することをおすすめします。

また、クルマのことが分からなかったり、比較作業が面倒であれば近頃の大手カーリース会社では電話やメール、LINEなどでも無料で気楽に相談できますので利用してみるのもよい方法です。

ぜひ、お得なカーリスプランを探し出してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

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