カーリースは月間走行距離の制限があるからロングドライブはムリ?!

カーコンカーリースもろコミ

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カーリースに興味をお持ちであれば、カーリースには走行距離の制限があることをご存知かもしれません。

カーリース各社の公式サイトなどを見ると「1ヶ月あたり○○キロ」などと記載されていますね。

しかし、それをご覧になって下記のような疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「月間○○キロじゃ実家への帰省やロングドライブも出来ないな~?!」

このような疑問に対してお答え、解説します。

 

カーリース各社の走行距離の制限はどのくらい?

それでは、具体的にカーリース各社の走行距離の制限がどのくらいになっているのか確認しましょう。

リース会社名走行距離km/月備考
コスモMyカーリース・スマートビークル500、1,000、1,500キロ選択式
定額カルモくん1,500キロ 
カーコンカーリースもろコミ2,000キロ 
定額ニコノリパック1,000キロ 

主要大手カーリースの走行距離制限は上記のようになっています。

走行距離が1番多いのがカーコンカーリースもろコミで、コスモ石油のコスモMyカーリース・スマートビークルの500キロを選ぶと1番少ない走行距離の制限となります。

これを見ると2,000キロ走れるのであれば問題はなさそうですが、1,000キロほどの距離では少し不足してしまいそうですね。

 

たとえば年末やお盆などのお休みに帰省するなら片道500キロ前後走行する方も少なくはないはずです。すると往復ですでに1,000キロとなってしまいますね。

また2泊3日ほどのロングドライブでもすぐに1,000キロに達してしまうのではないでしょうか?

カーリースでは走行距離制限をオーバー(超過)してしまうと何らかのペナルティとなりますので気になってしまいますね。

 

月間走行距離、月当たり走行距離とは?

カーリース各社の公式サイトなどには走行距離の制限について「一か月当たり○○キロが上限」とか「月間○○キロ」などと書かれています。

契約期間中の自動車の走行距離に制限はありますか

1ヶ月あたりの平均走行距離が1,500kmを上限とさせて頂いております。

 

じつは、カーリース各社では走行距離の上限をこのように説明していますので誤解されることが多いのです。

この1か月当たりの走行距離○○キロとはあくまでも分かりやすいように目安としての走行距離なのです。

つまり、上記の定額カルモくんでは「1か月当たりの平均走行距離が1,500kmを上限」と書かれているようにリース期間中に走行可能な走行距離の合計を月割りして分かりやすいように書かれているだけで、月単位で1,500キロを超えたら即時にペナルティーとなるわけではないのです。

 

たとえば定額カルモくんで3年契約・36ヶ月では、

1,500キロ×36ヶ月=54,000キロ

となりますので、3年間のリース期間が満了となる時に54,000キロを超えていなければペナルティーとならないわけです。

そのため年末やお盆などのお休みに帰省して、その月は1,500キロを超えて走行しようが、トータルで制限を超えなければ何も問題はありません。※1,500キロは定額カルモくんの場合です。

 

なぜ、走行距離の制限があるの?

カーリースは契約期間を決めてクルマを借りることの出来るサービスです。

カーリース会社はカーリースの契約が満了となる時のクルマの査定額を予想して、その予想された金額をあらかじめ値引きしてから月々のリース料金を決めていきます。

つまりカーリースの利用者は新車の金額の全てを支払うのではなく、予想した査定額を値引きした残りの金額だけ支払えば良いことになり、全額を分割して支払う「ローン購入」よりも支払いの総額が安くなるメリットもあるのです。この予想した査定額のことを「残価」と呼んでいます。

 

このようにカーリースは「残価」があるためにお手軽な料金で新車に乗ることが出来るのですが、リース期間満了後に返却された車の状態が予想したよりも悪いと、査定額が残価を下回ることとなり、その差額を「清算」しなければならないこともあるのです。

残価よりも査定額を下げてしまう原因は車を乱暴に扱うことでの損耗状態や、車体のキズや凹み、インテリアのタバコの焦げ跡や落とすことの難しいシミ、汚れなどです。

それに加えて、クルマの走行距離も車の査定額を大きく下げてしまう原因であるために、カーリース各社ではリース期間中に走行できる距離に上限を設定して、貸し出した車の価値を一定水準以上に保つようにしているわけです。

カーリースでは契約期間満了となった車は中古車として販売したり、中古車のカーリースとして貸し出したりしますので、査定額を残価より下げられてしまうと中古車としても予定していた金額では販売することが出来ず、中古車のカーリースとして貸し出す場合も、状態の悪い車には通常よりも多くの整備が必要になってしまいます。

走行距離制限をオーバーした場合の違約金はどのくらい?

契約時に決められた走行距離の上限を超過した場合は「1キロにつき○○円」という違約金の支払いが必要になります。

その金額はカーリース会社ごとに違いますが、1キロごとに十数円ほどの金額であることが一般的です。

 

たとえば1キロ超過ごとに15円が違約金として支払わなければならないカーリースで5,000キロ超過して走行してしまった場合は、

15円×5,000キロ=75,000円

となります。

そのため超過距離によっては非常に高額な違約金となってしまう恐れがありますので走行距離の管理については十分な注意が必要になります。

 

走行距離制限はほとんどの人に問題なし?

カーリースのデメリットとも言われる走行距離制限なのですが、実際に一般的な日本のドライバーにとっては十分な距離と言えるのでしょうか?

例として、ソニー損害保険株式会社が2015年に行った調査によると日本のドライバーの6割が年間走行距離は7,000キロ以下という結果となりました。

つまり月当たりおおよそ580キロほどしか走行しないドライバーが6割ということになります。カーリース各社の走行距離制限の中で平均的な月間1,000キロは年間12,000キロ走行できることになりますので十分な距離と言えるでしょう。

 

しかしそれでも不足するという方には月あたり2,000キロを走行距離の上限としているカーリースもあり、その場合は年間で24,000キロ走行ができますのでほとんどの方はカバーできるはずです。

このように、日本のドライバーのほとんどの方にはカーリースで設定されている走行距離制限は問題となることはありません。ただし、上限があるのがどうしてもイヤというのも理解できます。

そのような方には次で紹介するタイプのカーリースが向いているかもしれません。

 

走行距離制限なし!無制限で走り放題のカーリースもあります!

上記のように走行距離の制限を超過してしまうと、1キロ当たり○○円の違約金を支払わなければならないのはリース車両の価値(=残価)を下げてしまうからです。

しかし、カーリース会社の中には残価が「0円」に設定されているカーリースもあるのです。

その場合はカーリース終了時に車の価値が0円になりますので、傷があっても走行距離が何万キロであっても請求されることがありません。

 

そして、残価(=価値)が0円のクルマですので、その車をそのままもらうことが出来るのも、このようなタイプのカーリースの大きな特徴です。

 

カーコンカーリースもろコミ

カーコンビニ倶楽部のカーリースが「カーコンカーリースもろコミ」です。

もろコミには契約期間が3年、5年、7年、9年があるのですが、3年と5年は契約期間満了後には車を返却をする一般的なタイプのカーリースです。

そして、7年と9年契約がリース期間満了後にクルマがそのままもらえるようになるカーリースです

残価設定が0円ですので走行距離に制限はもちろんありませんので走り放題のカーリースです。

 

もろコミはその名前の通りカーリースの基本料金の中に多くの費用も含まれているのが特徴で、一般的なカーリース同様に「自動車税」や「自賠責保険料」、「重量税」が含まれる上に契約特典として「車検無料クーポン」もリース期間分もらえますでリース期間中の維持費が安く、コスパの高いカーリースと言えます

また、7年契約では5年経過後、9年契約では7年契約後は解約金など無しで途中解約や乗り換えが出来るのも特徴です。しかし、途中で乗り換える場合は、途中返却する車は「2,000キロの走行距離制限」の対象となりますので、超過している場合はペナルティとして違約金の支払いが必要になります。そして、乗り換えた新しいクルマをリース期間終了後にもらうことはできません。

 

定額カルモくん

定額カルモくんは残価設定が0円ではなく、そのままでは契約期間満了後に車がもらえるカーリースではありません。

しかし、「乗り放題オプション」というオプションに申し込み、基本料金にオプション費用を追加することでリース期間満了にそのままクルマがもらえるようになります。

 

乗り放題オプション」と呼ばれるこのオプションは定額カルモくんの取り扱う車種の中でも「軽自動車」と「コンパクトカー」のみで、契約期間も7年以上のみが対象となります。

オプションによる追加費用は7年契約では毎月550円、8年契約で440円、9年以上は一律330円で、月々のリース料金に追加して支払います。

定額カルモくんは新車のカーリースとしては珍しい、1年という短い期間から契約が出来るカーリースで、長期契約でも11年契約という超長期のプランが用意されているカーリースです。

 

また、乗り放題オプションを利用せずに返却時に清算が必要になってしまっても前述の通り、メンテナンスパックに付いてくる「返却時の原状回復費用補償」によって、清算のための費用を軽自動車で15万円、その他車種では18万円まで負担してくれるので、乗り放題オプションの利用できない6年以下の契約の方も安心です。

 

まとめ

本文の繰り返しとなりますが、今回の内容をまとめてみましょう。

  • 月当たりの距離は目安でトータルで距離超過しなければOK
  • 日本の6割が月間580キロ程度なので1,000キロ上限でも余裕あり
  • 残価(=価値)を下げてしまう(キズや距離)と清算が必要になる
  • 残価設定が0円でクルマがもらえるカーリースは距離制限なし清算不要

カーリースでは走行距離の制限がデメリットとよく言われますが、今回の内容を理解すれば、メリットとはならないことがお分かりいただけたと思います。

また車体のキズなどについても、あまり神経質になる必要は無く、小さな石がはねた程度のキズで清算が必要になることはほぼありません。

 

カーリースは頭金無しで月々の定額料金だけでも新車に乗ることが出来るのがメリットです。しかし、清算や違約金のリスクが気になるのであれば、今回ご紹介した車がもらえるタイプのカーリースを利用すれば心配なデメリットは無くなりますのでご検討してみてもいいかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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