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カーリースとは「クルマを借りて乗れるサービス」ですね。
テレビやチラシ広告などでは頭金0円で新車に乗れるなどと近頃では数多く宣伝されています。
しかし、それ以上の詳しいことはご存知ない方も多いようです。
その理由は専門用語が多かったり、クルマ自体のことがよく分からなかったり・・・つまり難しそうだからです。
そこで今回は初めてカーリースを利用する方、初心者の方のに向けて分かりやすく説明しようと思います。
カーリースの仕組みや、毎月の支払い金額がどのように計算されているのかなども説明します。
マイカーをご検討中の方は少しだけお付き合いくださいね。
カーリースとは
カーリースとはクルマを決められた期間借りてマイカーとして自由に乗ることが出来るサービスですので、レンタカーやカーシェアリングにも似たサービスです。
各サービスの違い
- カーリース:1年~11年契約/終了までずっと所有して自由に乗れる
- カーシェアリング:30分~数日利用/予約して利用、毎回返却する
- レンタカー:数時間~数日利用/予約して利用、毎回返却する
レンタカーやカーシェアリングは利用時間が数時間~数日で、毎回クルマを返却するのに対して、カーリースは利用期間が数年から10年超までと長く、契約期間が終了するまで借りたまま、専用車として自由にいつでも乗ることが出来ます。車を購入したのと同じ気分で利用出来ます。
新車を利用した個人向けのカーリースの契約期間は短いものでは1年契約もありますが、通常は3年~9年くらいの契約になり、長期では11年契約なども登場しています。
毎月定額で支払いながら自家用車のようにクルマに乗れるのがカーリースです。
もともとはカーリースは個人のお客様用ではなく法人(会社)に向けたサービスでした。
まとまったお金を用意せず、経理上もシンプルになるカーリースはメリットが大きかったのです。
法人(会社)に向けたカーリースは個人の方にはメリットがあまりなかったのですが、
現在は個人向けのメリットの多いサービスが増えたため急速に契約者を増加させています。
カーリース利用者が増えている理由
カーリースの魅力をひと言でいえば、頭金無しでも毎月定額支払いで利用出来るため出費に大きな変化がないことです。
そのため近頃ではカーリースのことを「クルマのサブスク(サブスクリプション)」とも呼ばれています。
クルマを購入すると出費の変化が激しい
もし、新車を現金一括、またはローンで購入するのなら「頭金」や「初期費用」と呼ばれるような、まとまったお金が必要になります。
さらに、自動車を所有すると定期的に高額な出費(維持費)が必要になります。
- メンテナンス費用:オイル交換、タイヤやワイパーゴムなどの消耗品交換
- 自動車税:毎年春に支払い
- 車検:新車購入後3年でその後2年ごと
車検やメンテナンス、税金の支払いのある月は何もない月と比べると数万円がら10万円以上の追加の出費が必要となってしまいます。
クルマを購入する場合はこのように大きく分けて2種類の費用が必要になるため、事前に用意しなければなりません。
- 頭金
- 維持費:税金や車検メンテナンスなど
カーリースなら高額な「頭金」やバラバラにやってくる「維持費」の支払いに頭を悩ませる必要はありません。
カーリースは出費がフラット・安定する
カーリースは頭金無しでも毎月の定額支払いだけで新車に乗れ、税金などの費用が含まれているので、家計も見通しが良くなります。
毎年支払う自動車税はカーリース会社が支払いますので払い忘れなどの心配もありません。
さらに車検やメンテナンスの費用も毎月の支払いに含めることも出来るため、クルマに関する出費をほぼフラット化することも可能です。
頭金無しで新車に乗れて、毎月の出費がほぼ一定というのはとても魅力ですね。
カーリースの利用者が増えているのは、このように新車を購入するよりもハードルが低く、誰でも気軽に利用できるからです。
でも、その毎月の料金のはどのように計算されているのか気になりませんか?
ここからは少し掘り下げて、カーリースの料金など、仕組みについて解説します。
カーリースの仕組み
カーリースの詳しい仕組みをご紹介します。
カーリース会社によって多少の違いがありますが、基本的な仕組みは共通していますので説明します。
カーリースの料金の仕組み
カーリースの専門用語の中でひとつだけ知っておいて欲しいのが「残価」というものです。
残価とは「予定残存価格」を略したものです。
その聞き慣れない残価とは、カーリースの契約期間が終了する時のクルマの査定額(価格)を予想した金額のことをいいます。
カーリースの毎月の支払い金額を決める時には過去のデーターなど元に「残価」を予測して決め、その金額を新車の車両価格からあらかじめ値引きした価格をベースに月額が決められます。
新車の車両価格から、残価を値引いた価格を契約する月数で割り算したものが毎月のリース料金となります。
カーリースはこのように車両価格の全てを支払うのではなく、残価が値引きされた金額だけ分割して支払えばよいため、クルマの購入費用の全てを支払う「ローン購入」などよりも総額が安いという特徴があります。
たとえば、新車の車両価格が200万円のクルマのリース終了時に予測される査定額が50万円だとしましょう。
すると
200万円-50万円=150万円
となり、お支払い価格のベースは150万円ということになりますね。
これはあくまでもお支払い価格のベースで、実際には
- 保険料・税金
- メンテナンス料
- 金利
などがプラスされ、その合計がリース料金の総額になります。
カーリースはそれを毎月定額で支払いますので
リースの月数で割り算したのが毎月の支払額(定額料金)となります。
カーリースのメリット
カーリースについての基本的なことを説明してきましたが、いざカーリースを利用するにあたって気になるのはどのようなメリットがあるのか?
そして反対にデメリットにはどのようなものがあるのか?許容できる程度のデメリットであるか?ではないでしょうか。
そこで、初めてカーリースを利用する人向けにメリットとデメリットについてご紹介します。
頭金0円で支払い総額がローンよりも安い
カーリースのメリットとして最初にお伝えしたいのが、繰り返しになりますが何と言ってもローンなどよりも支払い総額がお安く新車に乗れることです。
前述の通り、カーリースはローンでクルマを購入する場合のように車両価格の全てを支払うのではなく、「残価」分を値引きされた金額だけを分割して支払えば良いので支払い総額が安いのがメリットです。
また繰り返しになりますが、カーリースではローンで購入する時には必要になる、まとまった金額「頭金」も0円でも毎月の定額支払いのみで新車に乗れるハードルの低さもメリットと言えます。
現在、貯金が無くても、あるいは貯金が一気に減ってしまうのは万が一のことを考えると不安に感じる方にもムリなく新車に手が届くのはカーリースの利用者が増えている理由の1つです。
反対に、頭金を支払って毎月の支払額を抑えるなど、ご都合に合わせて無理のない支払い方法が選うことも可能です。
申し込みから納車までネットで完結
現在、大手カーリースのほとんどが各社の公式サイト(ホームページ)では「カーリース料金シミュレーション」が利用出来、簡単にお好みの車種の料金が分かるように工夫されています。
そして、料金に納得したらそのまま申し込みを行い、納車までオンラインで完結出来るようになっています。
そのため、相談や申し込みのための時間がなかなか取れない方や、昨今の事情などからなるべく人との接触を避けたいとお考えの人にも、ご自分の都合の良い時間に申し込むことが出来、納車まで進めていくことが可能です。
メンテナンスや車検まで含めて支払いのフラット化が可能
まとまった金額を用意しなくても新車が乗れるという最初のハードルの低さ、気軽さが魅力のカーリースですが、クルマを所有すると必ず支払いが必要になる費用もいくつか含まれているため、利用期間中もほぼ固定された月額を支払うだけで利用出来るのも大きなメリットです。
カーリースの基本料金に含まれる費用
一部例外もありますが、一般的なカーリースでは以下のような費用が基本料金の中に含まれていますので、その都度支払う必要はありません。
- 車両本体
- 登録手数料
- 環境性能割(旧 自動車取得税)
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 自動車税
1から3までは最初に必要な費用で3と4は車検の時に必ず支払いが必要になる費用です。
6の自動車税はクルマを購入すると毎年春に支払いをしなければなりませんが、カーリースのリース車両の「所有者」はカーリース会社ですので、カーリース会社が支払いますので自動車税の納付書が契約者のご自宅に送付されることはありません。
このようにカーリースは基本料金だけでもこれだけの比較的高額な費用が含まれていますので利用中のクルマに関する大きな出費がほぼ無いのがメリットですね。
クルマは全ての新車から選べる
カーリースで利用出来るクルマはカーリース会社の在庫の中から選ぶのではなく、契約者が希望する新車をその都度カーリース会社が購入して貸し出しますので車種やオプション、ボディカラーまで自由に選ぶことが出来ます。
契約者は契約時に決められた金額を支払いながら貸し出されたクルマを契約期間満了まで自由に利用することが出来ます。
リース車両は専用車として使用しますので、車検証の「使用者」の欄には契約者のお名前が記載され、「所有者」の欄にはカーリース会社の社名が記載されます。
乗り換え時のクルマの処分の手間と時間が不要
乗り換えの時に、今まで乗っていた車が購入したクルマであれば売却や廃車の手続きが必要です。
特に売却する場合は買い取り店によって買い取り金額が違いますので、なるべく高値で買い取ってくれるところを探すには大変な労力と時間が必要になります。
さらにネットの一括査定などに申し込んでしまうとスマホの電話着信が鳴り止まないなんてことも・・・
しかし、カーリースの乗り換えはクルマを返却するだけで完了します。クルマの処分はカーリース会社にすべてお任せして、続けてカーリースを利用(乗り換え)するならまた同様に簡単に申し込みをするだけです。
カーリースでは契約期間が終了を迎える数か月前にお知らせがあり、その時に「返却」や「乗り換え」「買取り」「再契約」など、どのようにしたいか意思表示できますので、どれを選んでも手間や時間は最小限で済みます。
カーリースのデメリット
カーリースのメリットを先にご紹介しましたが、気になるのはデメリットですね。
そのいくつかのデメリットがあなたにとって本当にデメリットとなるのかチェックしておきましょう。
返却時に清算が必要になることがある
カーリースのメリットとして「残価」分が値引きされるためローンで購入するよりも総額がお安くなることを説明させていただきました。
残価とはカーリースが期間満了となり返却する時の査定額を「予測して決めた金額」です。
しかし、実際にクルマが返却された時に査定を行い、残価を下回る査定となってしまった場合は契約者(カーリースの利用者)は差額を清算しなけらばならないこともあるため、そのリスクがあることがカーリースのデメリットであるとよく言われています。
返却時の査定額が残価を下回ってしまう理由には大きく2種類があります。
- キズや凹み、損耗などクルマの状態が悪いと判断された
- クルマの人気が無くなり、市場価格が下がってしまった
1のクルマの状態が悪いと判断されるのはクルマを乱暴に扱ったり、補修が必要な目立つキズや車内の汚れがある場合のみ清算が必要となりますが、普通に乗っていて経年による劣化や目立たない小傷などで清算が必要になることはありません。
2の市場価格の変化による差額の清算が必要になるのは「オープンエンド方式」を採用しているカーリース会社だけです。
カーリースには「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」という2つの方式がありますがますがクローズドエンド方式のカーリースでは市場価格の変化による差額の負担はカーリース会社が行います。
≫ 参考:カーリースのオープンエンドとクローズドエンド清算が不要はどっち?
しかし、どちらも1のクルマの状態が悪いために査定額が残価を下回ってしまった場合の清算は必要になります。
クルマがもらえるカーリースなら清算とは関係なし?!
上記のような「清算」は解約期間が満了となり、クルマをカーリース会社に返却する時に発生します。
返したクルマの価値が下がってしまうと差額を支払わなければならないわけです。
ところが、近頃では最後はクルマがそのままもらえる契約プランのあるカーリースが登場して注目を集めています。
返却しないで自分のものになりますのでクルマがどのような状態でも問題ありません。
何年も長期に渡り利用するカーリースのクルマですから、ちょっとうっかりこすってしまうようなことは誰にでも起こることです。
また、運転に自信が無い方やペーパードライバー歴の長い方にもクルマがもらえるタイプのカーリースなら安心です。
≫ 参考:クルマがもらえるカーリース3社を徹底比較!人気の軽自動車はいくら?
走行距離制限オーバーのペナルティ
クルマの価値は走行距離も大きく関係しますので、カーリース各社では返却時の価値を一定の水準に保つために契約期間中の走行距離に上限を設定してます。
つまり、走り過ぎると「残価」を下回る査定額となりますので設定された上限をオーバーしてしまうと「1キロにつき○○円」というペナルティの支払いが必要になってしまいます。
その走行距離の上限は月あたり1,000キロ程度に設定されているのが一般的です。ある調査では平均的な日本のドライバーのほとんどが毎月1,000キロ未満の走行距離であることが分かったために十分な上限走行距離です。
また月あたりの走行距離は、あくまでも目安であり、月あたり1,000キロで3年契約(36ヶ月)であれば
1,000キロ×36ヶ月=36,000キロ
となり、返却時に3,6000キロを超えなければ問題ありません。
しかし、1,000キロを超えて走行するような方はカーリース会社によっては毎月1,500キロや2,000キロを上限としているカーリースもありますので、ご自分に不足のないカーリースを選ぶことが大切です。
クルマがもらえるカーリースなら走行距離制限は関係なし?!
上記のカーリースの清算が発生するリスクと同様にクルマがもらえるタイプのカーリースであれば返却しませんので走行距離制限オーバーによるペナルティ支払いなどは関係が無くなり「走り放題」になります。
大手カーリースの中でも人気の高い「定額カルモくん」ではオプションの申し込みにより最後はクルマがもらえるようになるのですが、そのオプションの名称は「乗り放題オプション」です。(笑)
≫ 参考:定額カルモくんの車がもらえる乗り放題オプションが全車種対応に拡大
中途解約は出来ない
はぼすべてのカーリースでは契約期間中に解約することは出来ません。また、支払い方や契約年数なども利用中は変更することが出来ません。
やむを得ない事情で中途解約が認められた場合でも高額な解約金を一括で支払わなければなりません。
そのため、急にクルマに乗れなくなる可能性がある方、たとえば海外転勤の可能性がある方は短期契約でカーリースを利用したり、カーリース以外の方法でクルマを所有することもお考え下さい。
クルマの改造・カスタマイズは禁止されている
カーリースは基本的に改造・カスタムは禁止されています。
そしてクルマを返却する時には「原状回復」が条件です。
原状回復とはカーリース会社から借りたクルマを最初の状態で返却するという意味です。
カーリースは改造・カスタムが禁止と言っても、冬に冬用のタイヤ+ホイールのセットに交換したり、お好みのカーナビやカーオーディオに交換する程度なら問題ありません。
しかし返却時は「原状回復」が条件ですので、タイヤ+ホイールのセットを最初に取り付けてあったものに戻したり、交換したカーナビやカーオーディオも元の物に戻す必要があります。
そのため、パーツを交換する時には最初に取り付けてあったパーツをしっかり保管しておく必要があります。
カーリースのよくある疑問
はじめてカーリースを利用する人によくある疑問を集めてみました。
リースの終了後はどうなる?
リースの終了後は各社契約によって若干違いがありますが
- 返却して終了する
- 延長する
- 買取して乗り続ける
- 乗り換え(契約変更)
この中から選択することが出来ます。※会社によって違いがあります。
実際の利用者の中で圧倒的に多いのが4の乗り換えです。
乗り換えることにより、定期的に最新の安全装備を搭載した新車に乗ることが出来ます。
自動車の「運転支援システム」や衝突時の安全性能は日々進化していますので、最新のクルマの安全性は数年前のクルマと比較しても大きな差があります。
そのような意味では2の契約を延長して似り続けることはおすすめ出来ません。
また、3の買取ですが、カーリースの契約期間が満了となった時に車を買取すると、「残価」分の金額を一括で支払うことになるため、ローンで購入するよりも総額が割高になる可能性が高くなります。
そのため、最初から買取を前提としてカーリースを利用するのであれば、前述の「クルマがもらえる」タイプのカーリースを利用することをおすすめします。
カーリースの車両のナンバーは?
レンタカーやカーシェアリングのクルマのナンバーはご存知の通り
「わ」または「れ」でレンタカーやカーシェアリングであることがすぐに分かりますね。
同じように10分からと短時間で借りられる「カーシェアリング」もナンバーはレンタカーと同様です。
それではカーリースはどうなのかといえば、「わ」または「れ」ではなく、購入した車と同様の、その他のひらがなです。
そのため見た目からはリース車両であるということは分かりません。
まとめ
今回はカーリースの基本・仕組みやメリット・デメリットについて説明させていただきました。
カーリースについてちょっと興味があるけど他を見たら難しくてよく分からなかったという方向けに、なるべく分かりやすく書かせていただいたつもりです。
この記事でカーリースが少し分かっていただけたら幸いです。
カーリースに関する記事が他にも多数ありますのでお時間ありましたらご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。