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中古車でも新車でもクルマを購入する時には必ず「初期費用」の支払いが必要です。
また、クルマを購入する人のほとんどが支払いにローンを利用しますので「頭金」の支払いが一般的です。
初期費用も頭金についても共通するのは「まとまったお金・金額」であることです。
これに対して、初期費用や頭金を意識する必要なく定額・均等支払いのみで新車に乗ることが出来るカーリースが注目を集めています。
なぜ、カーリースは初期費用0円で新車に乗ることが出来るのでしょうか?どのような人にメリットが多いのでしょうか?
今回はカーリースにおける頭金や初期費用について説明させていただきます。
車の購入は車両価格の他に初期費用が必要
カーディーラーなどで一度でも見積りをしてもらったことがあるならご存知かもしれませんが、自動車はカタログなどに書かれている車両価格以外にも数種類の費用も一緒に支払わないと車の鍵を手にすることは出来ません。
コンビニやスーパーなどで買い物をすれば、消費税込みの料金を支払えば商品をすぐに渡してもらえるのですが、クルマを購入する場合はそれだけではダメなのです。
つまり、クルマを購入した時には車両価格以外に支払わなければならない「初期費用」というものがあり、初期費用を含んだ価格のことを「車両価格」に対して、通称「乗り出し価格」などと呼んだりします。
それでは、その初期費用にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
車両価格以外に必要な初期費用の内訳
新車を購入する時に車両本体価格以外に必要な費用の総額はおおよそ車両本体価格の10~20%ほどで、初めてクルマを購入するなら驚いてしまうかもしれないほど高額です。
その内訳を見ていきましょう。
自動車税・軽自動車税
自動車税は毎年支払いが必要な税金で排気量によって金額分けがされていて、普通車(登録車)であれば月割り計算ですので、購入時期によって料金が違います。軽自動車は月割りは無く一律金額で、乗用タイプの軽自動車では10,800円となっています。
自動車取得税
自動車を取得(=購入)した時の1度だけ支払いが必要になる税金で、エコカーであれば減税の対象になることもあります。エコカー以外では車両価格50万円以上であれば中古車でも掛り、税額は普通車で価格の5%、軽自動車では価格の3%になっています。
自動車重量税
新車購入時と車検ごとに支払いが必要な税金で、車の重量にによって税額が変わります。エコカーであれば減税の対象になることもあります。
自賠責保険
クルマを走行させるのに必ず必要な保健で、強制保険とも呼ばれています。車検を受ける際にも自賠責保険の加入が確認できないと受付が出来ません。
1年~3年で任意に期間を選べますが、車検を迎える度に更新するケースが一般的です。
車庫証明費用
車庫証明とは正式には「自動車保管場所証明書」のことで、車の保管場所を証明するためのものです。費用の内訳は印紙代と代行する費用の合計ですが、自分でも車庫証明の取得は可能で、その場合は印紙代のみで済みます。
軽自動車は車庫証明が不要な地域もあります。
登録費用
車を購入者の名義にするために必要な印紙代と代行費用の合計です。
納車費用
自動車販売会社から自宅までクルマを届けてもらう費用で、自分で引き取りに行くのであれば不要になる費用です。
リサイクル料
リサイクル料とは自動車を解体・破砕した後のごみの処分やリサイクルに掛る費用で家電製品やパソコンなどと同様に原則、新車購入時に支払いが必要な費用です。
新車を購入すると車両本体価格の他に上記のような沢山の支払いが必要で、その総額は車両価格のおおよそ10~20%ほどになります。
例えば150万円のクルマを購入するなら、おおよそ15万円~30万円の初期費用が掛ることになるのです。
ローン購入では頭金の支払いが一般的
クルマを購入するには現金での一括購入とローンを利用しての購入の2つに分かれます。
その中でローンを利用して分割で支払う場合は頭金を支払うのが一般的です。
この頭金の支払いはローンで支払う場合に必ず支払わなければならないものではなく、購入金額全額を分割で支払うことも可能です。
しかし、それなのになぜ頭金を支払う人が多いのかというと、頭金を支払うことでメリットがあるからなのです。
ローンの審査が通りやすくなる
ローンの審査とは簡単に言えば
ちゃんと最後まで支払える人なのか?
ということを確認する作業です。
そのため、過去のお金に関するトラブルや現在の収入と、収入の安定性などを確認してお金を貸せる人であるのかを判断します。
そのため、現在の年収などに応じて貸すことの出来る限度額が決まりますので、頭金を支払い借入額を少なくするほど審査の通過がやさしくなります。
また、頭金を支払える貯金があるということも審査にはプラスになります。
金利の支払いを抑えることが出来る
車のローン購入に頭金を支払えば借入れ金額が少なくなりますので月々の支払い額も少なくなります。
しかし、それだけではなく、ローンの場合は金利が掛っていますので借入れ額が少ないほど金利の支払いは少なくなります。
例えば200万円のクルマをローンで購入する場合に20%の40万円を頭金として支払えば160万円をローンで借りて返済することになります。
そこで、200万円を頭金なしで全部ローンにする場合と比較してみましょう。5年間のローンで金利は3.5%と設定してみます。
借入金額 | 月々返済額 | 支払い総額 | 利息総額 |
200万円 | 36,383円 | 2,182,980円 | 182,980円 |
160万円 | 29,106円 | 1,746,383円 | 146,383円 |
このような結果となりました。
40万円を頭金として支払うことで月々の支払額が7,000円少なくなり、金利(利息)の支払額も36,597円少なくなりましたのでメリットは大きいいですね。
でも、良くある失敗が無理して頭金を支払ってしまうケースです。新しいクルマが納車されればドライブや旅行に行きたくなるのは誰でも同様ですが、そのために必要なガソリン代や高速料金、宿泊や食事代に余裕が無くて楽しめないなんて事になったら意味がありませんので、余裕を持った計画をすることが大切になります。
初期費用・頭金はカーリースなら0円?
クルマを購入するのであれば現金一括でもローンでも初期費用を支払わなければならないことを説明させていただきました。
ところが、近頃人気のカーリースでは初期費用や頭金は0円で新車に乗ることが出来ます。
カーリースはカーリースの利用者が希望した新車をリース契約後にリース会社が自動車販売会社に注文してからクルマを契約した期間貸し出すサービスです。
そのため、車検証では車の「所有者」の欄にリース会社名が入り、「使用者」の欄にカーリースの契約者の名前が入ります。つまり車の持ち主はリース会社です。
クルマを購入する時の車両本体と初期費用を支払うのは当然持ち主となるリース会社ですので、リースの利用者は月々の定額支払いのみをするだけでOKなのです。
また、毎年の自動車税も車の所有者が支払うものですので当然リース会社が支払います。自動車税の払い込み用紙はクルマの所有者であるリース会社に郵送され、リース会社が支払いますのでカーリースの利用者は目にすることもありません。
さらに、初期費用で紹介した中の自賠責保険料や重量税は車検の度に支払う費用ですが、ほとんどのカーリースではその2つの費用も月々の定額支払いの中にリース期間の全ての分が含まれていますので利用中も大きな出費が無いというメリットも有ります。
カーリースについて良くご存知ない方にはすこし難しく感じてしまうかもしれませんが、分かりやすく言うとカーリースは賃貸アパートやマンションによく似ています。
カーリース会社はアパート・マンションの大家さんで、カーリースの契約者は部屋の住人です。
アパートやマンションは複雑な手続きや初期費用を支払い大家さんが購入して契約した住人に部屋を貸し出します。部屋を借りた住人は月々の家賃を支払うだけでOKです。
さらに固定資産税の支払いなどは当然持ち主の大家さんが支払います。家賃をリース料金、固定資産税を自動車税に置き換えてみてください。
電気、ガス、水道などの公共料金の支払いはリース利用者がガソリン代を自分で支払うのと一緒ですね。
カーリースはローン購入よりお得?
支払いはグリーンの部分だけでOK
カーリースには「残価」が設定されています。
残価とはリース期間が終了する時のクルマの査定額を予想した金額のことを言います。
そしてカーリースではその残価をあらかじめ車両価格から値引きをした金額をベースにしてリース料金を決めていきます。
そのためカーリースの支払いは車両価格のすべてではなく、残価を引いた分だけ支払えばよいのです。
これに対して、ローンでクルマを購入した場合はクルマの購入代金のすべてをローンで分割して支払いますので、支払い総額はカーリースよりも高くなってしまうのです。
このように残価設定があることによってカーリースは月々の定額料金を安くおさえてお得に利用が出来るのです。
カーリースのデメリット
カーリースは初期費用を意識することなく頭金不要で月々の定額支払いで新車に乗れる、それもローンよりもお得な料金であることを説明しましたが良い事ばかりではなくデメリットと言われている事
もあるので紹介します。
走行距離の制限がある
カーリースには走行距離の制限があることをご存知の方も多いかも知れません。
この走行距離制限はカーリース各社によって上限距離が違いますので、ご自分の走行距離に合わないリース会社を選択してしまうとデメリットとなってしまうというのが正しいかもしれません。
リース会社によって月間500キロと少なめのものから月間2,000キロ(=年間24,000キロ)と非常に多いものまでありますので、普通にクルマに乗る方であれば年間24,000キロも走行しないかたがほとんどですのでデメリットになることはありません。
さらに近頃ではリース終了後にはそのまま「クルマがもらえるカーリース」も登場しているのですが、その場合は走り放題となりますので、仕事や趣味などで走行距離が非常に多い方もカーリースの利用が可能になっています。
リース終了後に清算が必要になる
もう一つの良く言われるデメリットがリース期間終了後にクルマの状態が悪いと設定された残価よりも査定額が下回ってしまうために差額を清算しなければならなくなるリスクです。
このことに関してはリース会社によって査定基準が違うので差があるのですが、あまり神経質になる必要はありません。
リース期間の数年間普通にクルマを利用した上での劣化や色あせ、小石がはねたような小さな凹みや傷などでは清算が必要になってしまうことはありません。
また上記の「クルマがもらえるカーリース」でリース期間の最後まで乗れば自分の車となるために清算が必要になるリスクは無しになります。
途中解約が出来ない
カーリースは原則的に解約が出来ません。もし解約が認められた場合も残りのリース期間の未払いのリース料金を一括で支払うことになってしまいますので、残りのリース期間が長い場合は非常に高額になってしまう恐れがあります。そのためライフスタイルが大きく変化して、継続してリース車両に乗ることが出来なくなる可能性が少しでもあるのなら、別の方法や、短期でのリース契約がおすすめです。
自分のクルマにならない
一般的なカーリースではリース期間が終了するとクルマをリース会社に返却するのが基本になっていますので、お金を支払って自分のものにならないことを不満に思う方が極少数ですが居ます。
なぜ、極少数の方しか不満に思わないのかというと、カーリースの利用者の多くはリース期間ごとにまた同じ料金で再度新車のリース契約をして乗り換えることを希望しているからです。
何よりもクルマの安全性は日々進歩していますので、リース終了後の新車登録から5~9年ほど経った古いクルマよりも安全で快適な最新型に乗り換えたいという方が多いのです。
しかし、極少数のクルマを自分のものにして大切に長く乗りたいという方も必ず居ます。その場合は「クルマがもらえるカーリース」なら自分のクルマになってずっと乗ることができますのでおすすめです。
あなたは乗り換え派?それともずっと長く乗りたい派でしょうか?
おすすめのカーリース
もし、カーリースの利用をご検討中であるのなら最初に悩むのは数多くのカーリース会社の中でどれを選べばよいかだと思います。
そこでタイプの違うおすすめの人気カーリース3社の特徴などをご紹介します。
コスモMyカーリース・スマートビークル
コスモMyカーリース・スマートビークルはコスモ石油の全国展開のカーリースです。
契約期間は3年、5年、7年の3種類で走行距離制限も月間500キロ、1,000キロ、1,500キロの3タイプから選ぶことが出来ます。
特徴は細やかなメンテナンスパックでフルメンテナンスとなるゴールドパックでは高額なタイヤやバッテリーなども含めてすべておまかせでフルメンテナンスが可能です。
そのメンテナンスはいつものコスモ石油のガソリンスタンドのみで点検整備、メンテナンスから車検まですべて行えるのが特徴で、指定の整備工場に行く手間も時間も必要ありません。
また全国展開のメリットを上手に活用したロードサービスもついていますので安心感も魅力です。さらにコスモ石油ならではのガソリンの値引きも最大5円/L引きがリース期間中ずっと受けられるのもコスモMyカーリース・スマートビークルならではの特典です。
このように全てプロにお任せで安心して車に乗れますので、車の難しいことは全てお任せしたい方で、リース期間ごとに安全な最新装備を備えた車に乗り換えていきたいような人にコスモMyカーリース・スマートビークルは向いています。
≫ 参考:コスモMyカーリース・スマートビークル申込~審査やデメリットまでまるわかりガイド
カーコンカーリースもろコミ
カーコンビニ倶楽部のカーリースがもろコミです。
もろコミの特徴はカーリースの期間最後まで乗ればそのままクルマが自分のものになることです。つまり「クルマがもらえるカーリース」ですね。
そのもろコミの契約期間は7年と9年の2種類で走行距離の制限は月間2,000キロと業界最長クラスです。
さらにリース終了まで車に乗ればクルマがそのままもらえるために走行距離の制限や車の状態による清算のリスクなどは一切関係がなくなります。
もろコミは7年契約では開始から5年経過、9年契約では開始から7年経過するといつでも車の返却や乗換えが可能になりますが、その場合は月間2,000キロの走行距離制限が適用されて車の状態によっては清算が必要になります。
もう一つの特徴が7年契約に設定されている「特選車」です。この特選車は他のプランでは追加料金が必要なメンテナンスパックやナビ、ETCなどのアクセサリーセットが料金据え置きでパッケージされるお得な車です。
また全てのプランで車検の基本料金が含まれているのが特徴で、リース期間中の維持費も抑えることが可能です。
カーコンカーリースもろコミはどなたにもおすすめできるカーリースですが、特に1台のクルマを長く大切に乗りたい方や、お住まいの環境がどうしても車を傷めやすい地域である方などにはぜひおすすめしたいといえるサービスです。
≫ 参考:カーコンカーリースもろコミとは?審査や申込み手順まるわかりガイド
定額カルモくん
定額カルモくんは契約期間が1年から9年まで1年刻みで契約できますのでそれぞれのご都合に合わせて無駄なく利用出来ます。
またメンテナンスパックの中ではフルメンテナンスとなるゴールドメンテプランにクルマの傷や車内の汚れがあってもリース終了後の清算費用を軽自動車で15万円、その他車種では18万円まで負担してくれる補償が付いているのが大きな特徴で、この補償は定額カルモくんだけのものです。
また定額カルモくんは「クルマがもらえるカーリース」ではないのですが、追加費用を支払うことでリース終了後にクルマがもらえるようになる「もらえるオプション」を2019年に追加しました。
このオプションの対象は7年契約以上で軽自動車とコンパクトカーに限られますが、自分のものにして長く乗りたい方には嬉しいオプションです。オプションの追加料金はリース期間によって変わり、7年契約で520円、8年で432円、9年では324円を月々のリース料金に加算して支払うことでクルマがもらえるようになります。
新車カーリースの期間は最低3年からということがほとんどですのでカーリースを1~2年の短期で利用したいけど新車にこだわりたい方には定額カルモくんがほぼご指名となります。
また長期で利用して自分の車にしたい場合はカーコンカーリースもろコミとの比較をしてみるのがおすすめです。
≫ 参考:定額カルモくんに走行距離制限なしで傷つけても清算なしプラン?
まとめ
カーリースではクルマを購入する時に必要な初期費用など頭金となるような、まとまった金額が無しで均等支払いのみで新車のオーナーになれるのがメリットです。
しかし、カーリースにも走行距離の制限やリース終了後に車の状態によっては清算が必要になるというリスクがあるというデメリットも併せ持っています。
そのため、そのデメリットと言われている内容が本当に自分にとってデメリットになるかを確認しておく必要があります。
そして、デメリットとなってしまうようなら「クルマがもらえるカーリース」の利用を考えてみてください。
カーリースの経験者が口コミなどで言うカーリースのデメリットとは実際には契約前に内容を良く確認しなかったことが原因です。
ご自分に合ったカーリースを選べばリース期間中や終了後に後悔するようなことも起こりません。
近頃のカーリースでは契約前でも不明な点があれば、フリーダイヤルやメール、LINEなどで質問することが可能になっていますので、しっかり確認をしてあなたに最適なカーリースとプランを見つけてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。