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近頃、テレビなどでよく目にするのが高齢者による交通事故のニュースです。
警察庁交通局による平成30年中の交通事故の発生状況によると年齢層別の死亡件数では80歳を超えると急に件数が増えています。
そのため現在60代後半~70代の方は80歳を区切りに免許証の返納をお考えの人が多いようです。
このような状況で、現在60代後半~70代の方が免許返納前に最後の愛車をカーリースで乗る場合は年齢の制限はあるのでしょうか?
カーリースは5年や7年などの期間を決めて契約しますので、予定している免許を返納する年齢に合わせてマイカーとして乗るのはピッタリです。
今回は現在60代後半~70代の方がカーリースの申し込みと契約が出来るのか、各社の年齢制限を調べてみました。
平成30年中の交通事故の発生状況
平成30年中の交通事故の発生状況
カーリース各社の年齢制限を見る前に上の表をご覧ください。
この表は平成30年中の年齢層別の免許証をお持ちの方の10万人当たりの交通事故の件数の推移です。
これを見ると、16~19歳までの件数が圧倒的に多く、次いで20~29歳、その後には80歳以上が多く、70代までの件数は30~69歳までとあまり変わらない事が分かります。
このように事故件数は80歳以上が多く、60代~70代では若者とは変わらない運転が出来ることを個人差はあるものの、このデーターが物語っていますが、現在の世の中では65歳以上は高齢者と区切られてしまっています。
そこで気になるのが、カーリース会社の年齢制限です。
年齢制限がひとくくりに高齢者と言われてしまう65歳からなのでしょうか?それとも上記のようなデーターを参考にして75歳や80歳を制限としているのでしょうか?
大手カーリース各社の年齢制限
それでは大手カーリース各社の年齢制限がどのようになっているのか見ていきましょう。
最初に表にまとめました。
カーリース会社 | 年齢制限 | 契約可能年数 |
カーコンカーリースもろコミ | 契約時75歳以下 | 3.5.7.9 |
コスモMyカーリース・スマートビークル | 契約満了時75歳未満 | 3.5.7 |
オリックス自動車 | 契約時75歳以下 | 5.7.9 |
定額カルモくん | 契約時75歳以下 | 1~11 |
三井住友オートサービス | 契約時70歳以下 | 5.7 |
カーリース会社のホームページを調べたところ大手カーリース各社では現在、上記のような年齢制限を設定していることが分かりました。
高齢者の事故のニュースが増えていますが、年齢制限を大幅に下げるような厳しい規制のようなものは無いようです。
この中でカーコンカーリースもろコミ、オリックス自動車、定額カルモくんの3社では申し込み・契約時の年齢が75歳以下に設定されていましたが、コスモMyカーリース・スマートビークルではリース期間が終了するとき、つまり車をリース会社に返却する時が75歳未満でなければならないようです。
また三井住友オートサービスでは70歳までしか契約が出来ませんので、他社より5年制限が早いようです。
それでは各社のを少し分析してみましょう。
カーコンカーリースもろコミ
契約時75歳以下 ⇒ 最長9年契約で84歳まで
カーコンカーリースもろコミは75歳まで契約が出来ますので、もろコミの1番長い契約期間の9年契約をすれば84歳まで乗れることになります。
もろコミの契約期間は3年契約、5年、7年、9年から選ぶことが出来るのですが、7年と9年のプランではリース期間が終了するとそのまま車がもらえるようになっています。
そのため7年、9年で契約して終了まで乗り続けて、リース終了後には免許返納と同時にもらった車をご家族などの免許をお持ちの方に譲って名義変更をして乗り続けてもらうのも良いかもしれません。
なお、3年と5年契約は一般的なカーリースと同様に終了後はクルマをリース愛車に返却するプランです。
≫ 参考:カーコンカーリースもろコミとは?審査や申込み手順まるわかりガイド
コスモMyカーリース・スマートビークル
契約満了時75歳未満 ⇒ 3年契約を72歳までに契約
ガソリンスタンドのコスモ石油のカーリースがコスモMyカーリース・スマートビークルです。
コスモMyカーリース・スマートビークルはカーリースの期間が終了してクルマを返却する時点の年齢が75歳未満でなければならないため、現在70歳前後の人には短期の3年契約程度しか利用できないのが残念です。
コスモMyカーリース・スマートビークルの契約期間は3年、5年、7年ですので、75歳未満でリースを終了するためには3年契約は72歳になる前までの契約が必要になります。同様に5年契約は70歳になる前までとなり、7年契約では68歳になる前までの契約が必要ですので少し使い勝手が悪いかもしれません。
しかし、コスモMyカーリース・スマートビークルではガソリンスタンドならではのガソリン値引きや定期点検、メンテナンス、車検なども全て同じスタンドでお任せ出来るメリットがありますので60代後半の人にはお勧めのカーリースの一つです。
≫ 参考:コスモMyカーリース・スマートビークル申込~審査やデメリットまでまるわかりガイド
オリックス自動車
契約時75歳以下 ⇒ 最長9年契約で84歳まで
オリックス自動車は上記カーコンカーリースもろコミと同様に7年契約と9年契約ではリース期間終了後にはクルマがそのままもらえるカーリースです。
契約期間は5年と7年、9年が用意されていますが、5年契約のみはリース期間終了後はクルマを返却するプランです。
最長契約期間も9年ですので、75歳の方が契約すると最大84歳まで利用できることになります。
定額カルモくん
契約時75歳以下 ⇒ 最長11年契約で86歳まで
定額カルモくんは契約期間が新車のカーリースには珍しく最短1年から利用できるのと共に、1年刻みで最長では11年という超長期で利用できるのが大きな特徴です。
契約は75歳以下まで出来ますので、最長の11年契約では86歳まで車を利用できます。
また、定額カルモくんでは軽自動車とコンパクトカーで7年以上の契約でクルマがもらえるようになるオプションをセットすることが可能です。
このオプション費用は7年契約では毎月550円税込、8年では440円、9年以上は一律330円となり月々のリース料金に加算され支払います。
定額カルモくんは契約期間が無駄なく選べることと、車体に傷をつけてしまってリース終了時に清算が必要になってもその費用を最大18万円まで負担してくれる補償がメンテナンス契約をすると自動的についてくるなど運転に自信が無い人にもおすすめできるカーリースです。
≫ 参考:定額カルモくんの申込~審査やデメリットまでまるわかりガイド
三井住友オートサービス
契約時70歳以下 ⇒ 最長7年契約で77歳まで
三井住友オートサービスは契約時で70歳以下の人しか契約できませんので残念ながら今回の年齢層には向いていないカーリースかもしれません。
また契約期間も7年までですので、70歳の人が契約しても免許返納予定前の77歳までしか乗れないこともデメリットでしょう。
60代後半~70代の人にカーリースは向いている?
いま、60代後半から70代の方なら自家用車といえば購入して所有するものだったはずです。
確かに少し前まではカーリースは「オートリース」などと呼ばれて法人が営業用のクルマとして利用するのがほとんどで、個人の人が自家用車をカーリースというのは違和感があるかもしれません。
しかし、近頃ではカーリース各社が個人向けなお得なプランや分かりやすい内容としたことで、新車として登録されている車の10台に1台以上がカーリースのクルマというほどの人気となっています。
その個人でのカーリース利用者の中でも60代後半から70代の方にはカーリースでクルマを所有するのはライフスタイルに向いていると言えます。
頭金やボーナス支払いが不要
カーリースの大きなメリットの一つがまとまった頭金無しで新車に乗り始められることです。
今まで乗ってきた車を購入する時にはローンあっても必ず購入価格の20~30%の頭金をお支払いになってきたはずです。
しかし、カーリースでは頭金を支払って月々の支払額を少なくすることも出来ますが、基本的には頭金0円で月々の定額支払いのみで新車を手に入れることが可能です。
65歳より上の年齢の方であれば、すでにお仕事はリタイアして年金生活の方がほとんどですので、頭金などで大きな金額を支払ってしまうのは何かあった時のことをお考えになると不安になってしまうのではないでしょうか?
新車を現金やローンで購入すればこのような点が心配になりますが、カーリースであれば頭金やボーナス支払いなしの均等支払いのみで大丈夫ですので心配は無用です。
車検や自動車税もコミコミで支払いが定額
カーリースの支払いが月々の定額支払いであることを説明しましたが、じつはカーリースのその定額料金には毎年春に支払う自動車税や、車検の度に支払う自賠責保険料や自動車重量税まで含まれているのが一般的ですので、税金や車検の度にそれらの高額な費用を用意しておく必要はありません。
そのためカーリースは契約期間を通して毎月の支払いに大きな出費の変化が無いのがメリットです。
さらに車の定期点検や車検整備、そしてオイル交換などの消耗品の交換、メンテナンスをお任せできる「メンテナンスパック」に申し込めばクルマのことはプロにお任せ出来る上に車検などを迎えても整備費用などが含まれているため、ほぼ支払いが定額になるメリットがあります。
メンテナンスパックは各社で簡易的なメンテナンスからフルメンテナンスまで数種類用意されていることが多く、有料のオプションとなりますが特典やメリットが多いために、カーリース契約者の多くが同時に申し込みをしています。
自動車の消耗品の交換や車検の管理は面倒だけど、常に安全な状態のクルマに乗りたい方にはメンテナンスパック付きのカーリースがピッタリです。
さらに、クルマに関する出費がずっと定額であるのは、今まで車を購入して維持・管理をしてきた60代後半から70代の人には楽であると感じるのではないでしょうか?
まとめ
カーリースの申し込み・契約の年齢についての制限は75歳以下であるリース会社が多いという結果となりました。
そのため65歳の方ならまだずいぶん余裕があり、70歳の方でもまだ5年も契約できる余裕があります。
そのためカーリース会社の内容にはそれぞれ差がありますので、焦らずにじっくりとお選びしてみてはいかがでしょうか。
車種別のカーリース料金を各カーリース会社同士で比較した記事↓もございますので、ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。